法雲寺

法雲寺(ほううんじ)は、播磨国守護となった赤松円心が、建武4年(1337)に菩提寺として建立した臨済宗の寺院です。開山の雪村友梅(せっそんゆうばい)を始め、多くの高僧が住持として招かれ、諸山、後に十刹という高い寺格に列しました。また、度重なる戦乱の犠牲者を供養するため、室町幕府の命によって国毎に建立された利生塔(りしょうとう)が、播磨国では法雲寺に建立され、現在でも本堂南西の高台に塔跡と推定される土壇が残っています。
山号の金華山(きんかざん)は、中国に留学していた雪村友梅が、寺の東を流れる千種川を錦江(中国四川省の長江支流)に、対岸の険しい峰を仙人・赤松子が住む金華山(浙江省)になぞらえたことに由来します。
赤松氏とともに衰微しましたが、江戸時代以降幾度も再興されました。今も円心お手植えのビャクシンや円心堂などがのこされており、赤松氏ゆかりの寺として多くの人々が訪れます。
円心堂
江戸時代の宝永年間(1704~11)に、赤松氏末裔である京都相国寺・天啓和尚が法雲寺の荒廃を嘆き、同じく赤松氏の末裔に当たる久留米藩主・有馬則維(のりふさ)の援助を受けて境内に建てたものです。堂内には赤松円心・有馬則維の木像が置かれ、堂の脇には赤松円心・則祐・満祐・千種姫の供養塔が並び建ち、堂正面には供養碑「忠臣塚」が天保十四年(1843)に建立されています。
施設名 | 法雲寺(ほううんじ) 山号:金華山 宗派:臨済宗相国寺派 |
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住 所 | 678-1277 兵庫県赤穂郡上郡町苔縄637 |
アクセス | 智頭急行苔縄駅から徒歩約5分 |
開館時間 | 当面休止 |
開館日 | 当面休止 |
連絡先 | 0791-52-4129 不通 |
備 考 | 円心堂内の見学・禅体験について 休止 |